長楽館について

長楽館は明治四十二年(一九〇九)“煙草王”と呼ばれた実業家村井吉兵衛により
国内外の賓客をもてなすための迎賓館として建築されました。

それから一〇〇有余年。

伊藤博文、大隈重信や山縣有朋など、明治という時代を彩った人々をはじめ、
これまでにどれだけ多くのお客様をお迎えしたことでしょう。

昭和六一年には建物のみならず、多くの家具調度品を含めて、京都市有形文化財の指定をお受けしました。

お客様が長楽館でお茶をされるとき、あるいはレストランでお食事をされるとき、
そのテーブルは文化財に指定されているものかも知れません。
その椅子は、かつて西園寺公望が煙草をくすぶらせていたものかも知れません。

「賓客をもてなすための迎賓館」

二〇一九年六月、長楽館竣工一一〇年。
これまでも、これからも、“長い楽しみ”を皆さまにご提供いたします。


春は桜、秋は紅葉と京都の四季を一望できる場所

春は桜、秋は紅葉と京都の四季を一望できる場所

長楽館の建つ東山の一角は、京都のなかでも四季の移り変わりを実感できる風光明媚なエリア。
賓客をもてなす「迎賓館にふさわしい」と建築の地に選ばれた。

隣接する円山公園の桜や紅葉を見渡せるだけでなく清水寺、高台寺、知恩院といった京の名所にも散策をかねて訪ねられる特別な場所。

京都が守りつづけてきた遺産と美しい自然の恵み双方を感じられる非日常のロケーション。



長楽館の建築様式

この館の設計者、ジェームズ・マクドナルド・ガーディナーは、美術史を学んだ人である。
彼は、この館に多くの芸術様式を盛り込み、それも典型でなく変形し、独自の創造性を吹き込んでいる。

(中略)

これらを長楽館の建築様式に見ると外観はルネッサンス、入って右の応接室はロココ、食堂ル シェーヌはネオ・クラシック、ステンドグラスや窓はアール・ヌーヴォーである。
これ以外に梅、菊、蘭、竹の四君子の水墨画のある中国風の部屋、三階には書院造りの和室がある。内部に張り出すバルコニーは、大胆でアメリカ的である。
英、米、仏、中、日の趣を折中し、まさに芸術様式の宝庫である。

藤井善三郎「祖先文化へのまなざしー永遠の美」便利堂

長楽館の建築様式
長楽館の建築様式
長楽館の建築様式
長楽館の建築様式
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新館

新館

隣接する新館1階は、バンケットルーム「飛翔の間」
大きな窓のある明るい空間は、パーティーや講演会などさまざまな用途に使える。

3,4階は、わずか6室の隠れ家的なオーベルジュ「ホテル長楽館」。ラグジュアリーなパブリックスペース、 無垢の木材を使った家具や調度がセンスよく配された上質な客室が、宿泊客を静かに迎える。